防犯ガラスに寿命はある?経年劣化の原因とは?
防犯ガラスの魅力は、一般的なガラスに比べて強度が強いという点にあります。ガラスにヒビが入るようなことがない限りは、防犯ガラスは長期間安全に使うことができるのが嬉しいですね。
しかし、どんなに丈夫な防犯ガラスであっても、時が経つとともに劣化が起こるのは当然といえるでしょう。防犯ガラスの劣化はどのような要因で起きるのでしょうか? この記事では、防犯ガラスの一般的な寿命について紹介します。
防犯ガラスの一般的な寿命と、考えられる原因
ガラスとガラスの間に特殊シートを挟み込んだタイプの防犯ガラスがあります。この防犯ガラスは、一般のガラスに比べるとかなり強度が高くなります。内側のフィルムが厚ければ厚いほど、防犯性能も高めることができます。しかし、複層構造のガラスは半永久的に使えるものではありません。防犯ガラスの耐用年数は一般的に20年以上とされていますが、長期間使用するとガラス表面に少しずつ傷が付き、やがて寿命を迎えることになります。ガラス内部のフィルムやガラス同士をくっつける封着剤などに劣化が起き、寿命に至るというパターンもあります。
防犯ガラスの封着剤は劣化しやすい
複層のガラスは封着剤などで密封されているので、本来ならば内側に水分が入り込むことはありません。しかし封着剤が劣化してしまうと、ガラスの内側に湿った空気が入り込んでしまいます。すると内側のフィルムが劣化して白っぽく濁った感じになり、ガラスの透明感が失われてしまいます。また、結露による水滴のようなものがガラスの内側に付着してしまうケースもあります。
防犯ガラス内部のワイヤーが錆びることも
内側にワイヤーの網が入った防犯ガラス内のワイヤーは、経年劣化により錆びてしまうことがあります。錆びたワイヤーが膨張すると、ガラスが歪んだり割れたりというトラブルにつながります。防犯ガラスの設置位置によっては、雨水や結露による水分がガラス内に入り込みやすくなり、ワイヤーを錆びさせてしまうことも。防犯ガラスの内側に入り込んだ水分は、白っぽい濁りなどのガラスの劣化を引き起こすこともあります。
熱割れによる寿命にも気をつけよう
ガラスは丈夫なものですが、実は「熱に弱い」という性質を持っているので要注意。防犯ガラスが高温にさらされると、内側にプツプツと空気の泡のようなものができてしまうことがあります。一枚の防犯ガラスであっても、サッシ付近が低温になりガラスの中央が高温になるといった温度差が発生すると、熱割れや劣化が起こりやすくなります。
キッチンやバスルームなど、火やお湯を使う場所のごく近くに防犯ガラスがあるような場合、防犯ガラスの劣化が進みやすいので特に注意が必要です。
最近の防犯ガラスはとても頑丈で劣化しにくい作りになっていますが、窓ガラスには寿命があるということも忘れてはいけません。防犯ガラスの経年劣化を放置していると、防犯性能も低下してしまうものです。防犯ガラスの寿命を感じた場合には、窓ガラスの修理や交換を検討するのが良いでしょう。
ガラス割れでお困りの際にはお気軽にお問合せください。
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