複層ガラスには寿命がある?「内部結露」とは?

複層ガラスには寿命がある? 「内部結露」とは? 複層ガラスは断熱効果が高く、寒い時期には非常に優れたガラスですが、長年使っていると劣化していき、いずれは十分な効果を発揮することができなくなります。
その劣化原因を作っている要素の1つとして「内部結露」というものがあり、これが発生し続けてしまうと複層ガラスの寿命と判断することが一般的です。
今回は、内部結露の発生原因と予防策、あわせて複層ガラスの寿命を延ばす方法についてご紹介していきます。

内部結露はどうやって発生するのか?

内部結露とは、複層ガラスのガラスとガラスの間に水滴がついてしまう現象です。
一般的にガラス間は封着剤などで密封されている状態になっています。さらに、これらの間には乾燥された空気やアルゴンガスを注入している状態なため、通常は結露が発生するものではありません。
したがって内部結露が発生しているということは、これらの状況に何かしらの不具合が出ているといえるでしょう。
例えば、グレージングやサッシ内に水が溜まっていると、それが太陽の熱で温まり、その温まった水が封着財に染み込むことで劣化を促進させます。これによって封着剤の効果が発揮しづらくなり、湿り気のある空気がガラス内に侵入しそのまま結露して水滴となってしまうのです。
内部結露が発生すると断熱機能が低下してしまう傾向があり、複層ガラスの効果が薄れることがあります。そのため、内部結露を発生させないような対策が必要になるのです。

内部結露を防ぐにはどうすればいい?

複層ガラスが経年劣化すると内部結露は起こりやすくなるものですが、サッシの排水性を高めると寿命が延びる可能性があります。
外部に見えている水滴などをこまめにふき取り、封着剤の劣化を抑えられるように心がけてみましょう。
また、複層ガラスには、それぞれ「保証期間」が設けられています。その期間内に内部結露が発生してしまった場合には早急に取り替えることも対策方法として有効です。
複層ガラスの一般的な保証期間は6年前後ですが、物によっては10年ほど保証期間があるものもあるため、ご家庭で取り付けている複層ガラスがどれだけ保証期間があるのか確認しておくようにしましょう。

複層ガラスには寿命がある? 「内部結露」とは?

複層ガラスは経年劣化するものなので、いずれは寿命を迎えるものです。
とはいえ、日々のお手入れ次第では寿命を延ばすことができます。
そして万が一、内部結露が発生してしまってもそのまま放っておくことはせず、保証期間内なら早急に取り替えてもらうこともポイントです。
予防策と対策方法を意識し、複層ガラスのケアを怠らないように心がけていきましょう。



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