窓のペアガラス(複層ガラス)には種類がある?選び方のポイント
目次
そこで今回は、ペアガラスの種類や選び方のポイントをご紹介します。
ペアガラスの種類にはどのようなものがある?
ペアガラスは「複層ガラス」とも呼ばれる窓ガラスで、その名のとおり2枚のガラスがペアになってセッティングされています。ガラスとガラスの間には空気やガスなどの“層”があり、この層が外から部屋の中、部屋から外への熱移動を防いでくれるため、断熱性に優れているのが特徴です。そんなペアガラスには、さまざまな種類があります。
ペアガラス
2枚のガラスの間に4~16mmの中空層を含んでいる、オーソドックスなペアガラスです。「スペーサー」という乾燥剤入りの金属部品でガラスを離すことで、空気の層を作っています。製品によってはアルゴンなどの断熱機能のあるガスを封入している場合もあります。Low-Eペアガラス
ガラスに特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたペアガラスです。このLow-E膜にはUVカット、赤外線カットの効果があるため、より高い断熱効果が期待できます。さらに、メーカーによっては日光の熱やまぶしさをカットする機能を付与している場合もあります。真空ガラス
2枚のガラスの間が空気ではなく、真空になっているペアガラスです。水筒などに使用される「魔法瓶」と同じく、高い断熱性能を誇っているのが特徴です。さらに、真空になっていることで防音性が高いのも魅力です。トリプルペアガラス
ペアガラスは2枚のガラスがセットになっていますが、これが3枚になるとトリプルペアガラスと呼ばれます。2枚式のペアガラスに比べると断熱性能は高くなりますが、ガラス自体の重さや厚みが増すため、窓も厚くなります。また、2枚ペアガラスに比べると価格も高くなることが多いようです。自宅窓に採用するならどのペアガラスがいい?
自宅の窓をペアガラスにする場合、どのようなものを選べばよいのでしょうか?一般的には東や西、北側にある部屋の窓は断熱性能が高い窓にするのがおすすめです。東側や北側は冬場に寒さを感じやすく、西側は西日が入ることで室温が上昇しやすいためです。
これらの部屋には断熱性能の高いLow-Eペアガラスやトリプルガラスが向いているでしょう。
南側の窓には、Low-Eペアガラス、または一般的なペアガラスがよいでしょう。南側には大きな窓をつけるご家庭も多く、断熱性とコスト面、開け閉めの軽さのバランスを考えると2つのどちらかがおすすめです。夏場の暑さが気になる場合は、別途でシェードなどを取り付ければコストを抑えられます。
なお、ピアノなどの楽器を置く部屋やシアタールームの窓には、真空ガラスもおすすめです。真空ガラスは断熱性のほか、防音性にも優れています。お部屋の位置や用途に合ったペアガラスを選ぶことで、快適に過ごせるようになるでしょう。
一年中快適な家に! 窓ガラスをペアガラスにしよう
断熱性能の高いペアガラスを採用すれば、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになります。窓周辺の温度変化が穏やかになるので、光熱費がダウンするうれしい効果も期待できるでしょう。ペアガラスは新築住宅へ採用するのはもちろん、リフォームでペアガラスに交換することも可能です。家の断熱性能を上げたい方は、窓のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?
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