種類いろいろ!「水垢」「湯垢」の正体とは

お風呂

種類いろいろ! 「水垢」「湯垢」の正体とは<br>
毎日使う洗面所や台所、お風呂といった水回りはいつも清潔でいたいものですが、いつの間にか「水垢」「湯垢」と呼ばれる汚れがついてしまっていることが多いです。
台所用やお風呂用の洗剤を使ってもなかなか落ちなくてストレスがたまりますね。
実は「水垢」「湯垢」の正体にはいろいろな種類があり、その種類によって最適な落とし方も違うのです

今回は、「水垢」「湯垢」の種類とそれぞれの落とし方をご案内します。

「水垢」「湯垢」の種類と落とし方


赤やピンクの水垢対策には水分の除去を

台所のシンクや洗面台などに発生する赤色やピンクの水垢は、実は汚れではなく赤色酵母と呼ばれる菌類です。
水道の蛇口周りやせっけんケース、風呂おけ、冷蔵庫内の製氷用水のタンク、加湿器など常に水分がついている場所に繁殖しやすく、ほかの菌類に比べて繁殖スピードが速いために2~3日で目に見えるほどの集落を作ってしまいます。
掃除をしてもすぐに赤い水垢ができるのはこのためです。

放置していると色素がプラスチックなどの細かな傷に入ってシミになってしまうので、すぐに除去するようにしましょう。
食器やお風呂用の洗剤には殺菌成分がありませんので、赤色酵母が発生したら塩素系カビ取り剤や消毒用エタノールを使って殺菌してからふき取ると効果的です。
赤色酵母の繁殖を予防するには、水分を除去することが重要です。
洗面台やシンクの水滴はふき取るようにして、ため水を作らないようにしましょう。

白いウロコ状の水垢の正体はカルシウム

お風呂の鏡によくついている白いウロコ状の水垢は放っておくとどんどん広がっていきますし、落としづらく頑固な汚れになってしまいます。
この白い水垢の正体は蒸発残留物と呼ばれる、水に含まれるカルシウムが蒸発する際に残り、固まってしまったものです。

このカルシウムはアルカリ性の性質を持っているので、酸性の洗剤をかけて浮かせることができます。
お酢をキッチンペーパーにしみこませて水垢に30分程度貼り付けてからスポンジでふき取る方法や、お酢の代わりに水500㏄にクエン酸大さじ3杯を溶かしたクエン酸水を使う方法があります。
落とすのにひと手間かかる白い水垢の予防には、付着した水分が蒸発する前に除去する、こまめに水分をふき取るようするのが重要です。

お風呂の水垢、湯垢には重曹とクエン酸を

お風呂の水垢、湯垢にはアルカリ性の汚れと酸性の汚れがあります。
アルカリ性の水垢に対してはお酢やクエン酸水を使うのが効果的ですが、水垢に皮脂汚れやせっけんのカスが混ざった、ヌルヌルした湯垢は酸性の性質を持っていますので、お酢やクエン酸水ではなかなか効き目がありません。
こうした酸性の汚れに対しては重曹を使ったお掃除がおすすめです。
ただ、お風呂を掃除するときにクエン酸と重曹をいちいち使い分けていくのはとても大変ですので、クエン酸水を湯垢、水垢にかけて、さらに重曹粉末をふりかけ、スポンジでこするというように、クエン酸と重曹を組み合わせてお掃除すると良いでしょう。

 
「水垢」「湯垢」の種類と落とし方
 

「水垢」「湯垢」といっても、汚れなのか菌類なのか、汚れならば酸性なのかアルカリ性なのかによって落とし方は違うものです。
汚れの性質を見極めて使う道具を選べば水回りのお掃除が効率的になることでしょう。
いずれにしても、できるだけ水分を付着させたままにしないように、使った後はこまめにふき取るのが「水垢」「湯垢」を予防するポイントになります。




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