ガラス交換は?分譲マンションの窓リフォームどこまでできる

ガラス交換は? 分譲マンションの窓リフォームどこまでできる 結露対策や防音対策に有効な窓リフォーム。一戸建ての持ち家なら自分の判断で硝子やサッシの交換をおこなえますが、分譲マンションの場合は勝手に取り替えてしまうわけにはいきません。マンションの窓リフォームが個人でどこまで可能なのかについて、基本的な考え方をご紹介します。

マンションの窓やベランダは「共用部分」

分譲マンションには一棟の中に複数の独立した住戸があり、マンション購入者はそれぞれの独立した住戸に対する所有権(区分所有権)を持つことになります。マンションで購入者個人が自由にリフォームできるのは住戸の内側の「専有部分」のみです。それ以外の部分、例えば建物の構造部分や通路、エレベーターなどは「共用部分」と呼ばれ、マンションの区分所有者全員の共用です。個人でリフォームすることはできません。
注意が必要なのは、住戸のベランダや窓サッシ、玄関ドアは共用部分であるという点です。ベランダや窓などは建物の外観や性能に影響し、資産価値に関わるという理由から共用部分となっています。ただし、これらは居住者が専用で使用する部分なので「専用使用部分」と呼ばれ、メンテナンスは居住者がおこなう必要があります。

マンションの窓リフォームはどこまで可能?

窓は共用部分にあたるため、個人で勝手に交換することは基本的にできません。では、マンション住まいの場合、窓リフォームはまったくできないのかというと、そういうわけではありません。

今ある窓の修理、メンテナンスのためのリフォーム

「窓ガラスが割れてしまった」「サッシの鍵が壊れてしまった」などという場合の修理や、「開閉しづらくなった」「ガタつく」などという場合のメンテナンスは、居住者がおこなうことになります。基本的に、今入っている硝子や鍵と同じものに交換する、戸車やサッシを調整するなどといった対応になります。

性能向上のためのガラス交換

窓硝子は建物の外観に影響するため、すべての住戸で同じガラスが使用されていて、勝手にほかの硝子に交換することは認められません。ただし、平成16年にマンション標準管理規約が改正になり、断熱や防音、防犯などの性能を高めるためのガラス交換については認められることになりました。このような硝子に交換リフォームをおこないたい場合は、まず管理組合に相談してみましょう。

内窓の設置

ガラス交換については上記のように認められるケースがありますが、サッシの交換は外観に与える影響が大きいこともあって、交換は管理規約で禁止されているケースがほとんどです。サッシの見た目や素材などを変更したい場合は、今あるサッシの内側に内窓を設置するという方法があります。内窓はインテリアに合わせた色やデザインを選べるだけでなく、断熱性や防犯性、防音性を高める効果も期待できます。
ガラス交換は? 分譲マンションの窓リフォームどこまでできる
マンションの窓リフォームがどこまで可能かについて、一般的な考え方をご紹介しました。ただし、何が認められるかはマンションによって細かい違いがあります。窓のリフォームをおこないたい場合は、制限などについてあらかじめ管理組合に相談しておくことをおすすめします。
ガラス割れでお困りの際にはお気軽にお問合せください。
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