防犯ガラスの特徴と一般的な窓ガラスの違い

防犯ガラスの構造とは
防犯ガラスは通常のガラスの間に「中間膜」という樹脂製のフィルムを接着させて構成されています。この中間膜を厚くしたり、破れにくい素材を挟み込むことで強度を高めることができる点が特徴です。 空き巣被害を防ぐためには「割るのに時間がかかり、且つ割れた時に大きな音が出るガラス」が有効です。防犯ガラスはこれらの機能を備えており、空き巣被害を抑えることに効果的だと考えられています。一般的な窓ガラスと防犯ガラスとはどう違うのか?
防犯ガラスの場合
衝撃に強い樹脂を使って強度を高めているため、ガラスを打ち破ってから解錠までに時間がかかります。空き巣は侵入に時間がかかるのを嫌う傾向があるため、強度を高めたガラスはそれだけでも大きな効果があるといえるでしょう。さらに防犯ガラスには、このガラスが防犯対策を施していることをアピールできる「防犯ガラスステッカー」が貼られているものが多くあります。これにより居住者の防犯意識の高さを空き巣に伝えることでき、空き巣侵入を心理的な面からも防止することもできるのです。標準の窓ガラスについて
一般的な窓で使われているガラスには防犯機能は全く備わっておらず、空き巣がよく使っているバールという道具を使えば2、3回窓を叩くことによって簡単に割る事ができるのです。短時間で割ることができてしまうため、これでは防犯機能があるとは言えませんよね。網入り窓ガラスの場合
網入り窓ガラスは窓ガラスが割れた場合、破片が落下しにくい構造になっているため、地震や火災などではある程度の効果はありますが、破片が落下しないこともあり音が出にくい特徴があります。このため防犯という観点から見るとあまり効果があるとは言えず、強度も備わっていないため数秒で穴を空けることができてしまいます。強化ガラスの場合
「強化ガラス」という表現から、衝撃に強いイメージがありますが、先端が尖ったもので衝撃を与えると10秒前後で穴を空けることができます。網入り窓ガラスと違って割ると比較的大きな音が出るので「音」という観点では防犯面に適したガラスといえるかもしれませんが、簡単に穴を空けることができてしまうので不安が残るのも確かです。


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