合鍵は鍵番号だけで作れるって本当?悪用防止のために今からできること
合鍵を作る際、一般的には鍵屋へ鍵を持っていき、複製を依頼します。しかし、実は鍵現物がなくても「鍵番号」があれば合鍵が作れてしまうのをご存知でしょうか。信じがたいことかもしれませんが、悪用される危険回避のためにもしっかり認識しておきたいことです。
そこで今回は、鍵番号とは何か、そして鍵の不正複製を防ぐために注意したいことについて紹介いたします。
鍵番号とは?
近年、防犯性を高めるため鍵形状は複雑化する傾向があり、鍵の種類は数億種とも数十億種とも言われています。そのためメーカーで鍵の形状を正確に管理できるよう、現在日本で流通している大半の鍵には、メーカー名と「鍵番号」が刻まれています。
メーカーによって表記の仕方は異なりますが、アルファベットと数字による5桁以上の番号がふられています。
この鍵番号は、最初に作られる「純正キー(親鍵・新鍵)」に刻印されており、後から作られる「合鍵(スペアキー)」には刻まれません。
合鍵は鍵番号だけで作れる?
鍵は、純正キーに刻まれている鍵番号によって、鍵の形状の特定が可能となっているため、現物がなくても「鍵番号」さえあれば作成することができます。
鍵屋で作成する合鍵は、鍵職人が「ブランクキー」と呼ばれる板を削って作成することから、精度は職人の技術に左右されますが、メーカーに依頼すれば精度の高い「純正の合鍵」も作ることができ便利です。
いっぽうで、鍵屋によっては作成依頼の際に本人確認を行わない業者も多く、鍵番号さえあれば誰でも作れてしまうといったリスクを持ち合わせています。
鍵番号による不正複製を防ぐ方法
鍵番号さえあれば合鍵が作れるということは、鍵番号を他人に知られてしまうと知らない間に合鍵を作られてしまう危険性があるということです。鍵番号による不正複製を防ぐために、次のことに注意しましょう。
・鍵を不用意に友達や業者などに貸さない
・玄関・会社の机などの見える場所に置きっぱなしにしない
・写真やSNSなどに鍵番号を写さない
また、鍵を人に預ける時は、鍵番号の刻印がされていな合鍵を渡すようにしましょう。
合鍵は、複雑な形状なものほど作成に時間がかかります。しかし、鍵番号を暗記するだけなら、記憶力の良い人なら一瞬で可能です。ちょっとした隙に鍵番号を盗み見され、悪用されることのないように、普段から注意しておくことも必要かもしれません。
鍵のことでお困りの方はお気軽にお問合せください。