タンクレストイレは詰まりやすい?
タンクレストイレは、貯水用タンクが無いことからトイレ空間がすっきりとスタイリッシュにまとまり、また、掃除もしやすいことから人気が高まってきています。いっぽうで、タンクレストイレは詰まりやすいという声もあり、タンクレストイレではなくタンクのある従来のトイレを設置する人も多いようです。
そこで、タンクレストイレは本当に詰まりやすいのか、そしてその原因は何か、について解説いたします。
タンクレストイレとは?
タンクレストイレは、便座の後ろ側の貯水用タンクが無いトイレのことで、便座本体だけのコンパクトなトイレです。タンクが無くなった分、トイレの空間が約10~20cm広くなり、見た目もすっきりとします。タンクを備えた一般のトイレと比較して、シンプルですっきりとしたデザインのものが多く、掃除が楽なのも特徴です。タンクレストイレの流れる仕組み
タンク付きトイレの場合は、レバーを操作してタンク内に貯めてある水を便器に落とし、その水の落ちる勢いを利用して、排泄物を便器奥に流しています。いっぽうでタンクレストイレは、レバーやスイッチを操作すると、水は給水管から直接便器に流れる仕組みになっており、タンクから落ちる勢いがありません。水道管の水圧や電気によって起こす水の勢いを使って排泄物を流しています。
タンクレストイレが詰まりやすい原因
タンクレストイレは、タンクから落ちる水の勢いを利用することができないため、一定以上の水道の水圧が必要になります。水道の水圧が弱くなってしまう原因で最も多いのが、戸建て住宅の2階以上や高層のマンションなど、トイレの設置場所が高い位置にあるケースです。水道の水を上の階に供給する際に水圧が弱くなってしまい、タンクレストイレでは詰まりやすい現象が起きてしまいます。同様に、洗面所やお風呂などで水を使っている時に、トイレで同時に水を使うことでも、水圧は下がってしまいます。また、タンクレストイレの排水に関わるポンプやバルブは、電気を使って作動していることから、停電や故障などで電気供給が止まることで、水は流せなくなってしまいます。
タンクレストイレの構造上、一般のタンク付きトイレよりも詰まりやすいことがわかりました。特に、戸建て住宅の2階に設置する場合や、同居家族が多く水を同時に使う可能性の高い場合には、タンクレストイレの導入をよく検討された方がよいと言えるでしょう。
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